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2025.03.10「横浜三塔の日」記念 第1回フォトコンテストの入賞作品決まる

横浜市開港記念会館は、3月10日の「横浜三塔の日」にちなみ、キングの塔(県庁本庁舎)、クイーンの塔(横浜税関)、ジャックの塔(横浜市開港記念会館)のそれぞれの歴史的建造物の外観を被写体にした3枚1組の作品を募集し、23作品が集まりました。厳正な審査の結果、入賞作品4点が決まりました。以下の通りです。賞名、作品タイトル名、作者名の順(敬称略)。

▷最優秀賞=「三塔光跡」(枝 厚)

▷優秀賞(3作品)

キングの塔賞=「過去から未来へ」(立川 明)

クイーンの塔賞=「三塔三車」(松永 祐透)

ジャックの塔賞=「三塔三様」(和知 愛美)

【審査員評】

募集期間が1カ月程度しかない中で、作品は総じてレベルの高いものでした。ライトアップされた三塔を含む夜景をそれぞれの視点からとらえた作品が最も多く出品されました。テーマ性、オリジナリティ、表現性などを総合的に審査しました。

最優秀賞の作品は、カラー全盛の時代にあって、あえてモノクロで美しい夜景を表現しています。高い技術で光跡も見事に表現され、漆黒の闇を背景に建物や車の光の輝きがまばゆく目に飛び込んできました。キングの塔賞の作品は、三塔の前景にさりげない人々の往来をとらえ、現役の歴史的建造物を持つ横浜の地に誇りを抱く作者の思いが伝わりました。クイーンの塔賞の作品は、何の加工修正を加えていませんが、三塔それぞれに見合う市営バスを撮ったユニークな作品です。ジャックの塔賞の作品は、車窓からジャックをとらえた瞬時の風景をはじめ昼夜の冬の空気感が三塔の風景から伝わってきました。

受賞を逃した作品も秀作ぞろいで、選ぶことに大変苦労しました。単なる見栄えではなく、作者が何にこだわり、何を表現しようとしているのか、その写真を通して語りかけてくる思いへの共感の強さが、受賞作を選ぶ最終的な決め手になりました。

                    

                    審査員

                    神奈川新聞社元写真部長 大河原 雅彦

                    神奈川大学特任教授   内田  青蔵

                    相鉄企業常務取締役   安藤   徹